「あっ」

躓いて転んだ私は地面に膝を
つく。

貴方は振り返り、私に手を
差し出した。

「ほらっ、立てる?」

その手に触れ、立ち上がる私

なんて、浪漫チックなの・・・

「ソラ

 愛してる」

大きな声で叫んだら、貴方は
照れてこう言った。

「どんくせぇ~ヤツ」

「違うでしょう?

 ここは

 俺も、愛してる

 だよ」

「言ってろ

 あっ、おまえ指輪
 いつ掠めた」

「掠めただなんて
 人聞きが悪いよ」

「本当のことじゃん?」