白緑蝶"ever since【続】

「何てな、うそうそ
 
 ほらっ、残すなら
 俺が全部、食うぞ

 うまそう
 ひとつ、ちょうだい」

おいしそうなチキンを見つめる
真澄。

「いいよ、どうぞ」

「サンキュ」

真澄は、今でも私の事を
好きでいてくれる。

だけど、私はもう、真澄と
付き合っていたあの頃みたいに
真澄を好きになる事はない。

左腕の傷口がある場所に触れる
右手。

だけど、真澄との今の関係
距離に、これからもずっと
包まれていたいと思うの。

それって

どうなんだろう?