「けっこん

 する?」

びくっとなる、女の背中。

「答えは?」

「まだ、いいよ」

抱き合う手を止める、男。

捲くられた洋服を戻しながら
女は起き上がり座った。

「だって、ソラ
 今、楽曲提供で何かと
 忙しいでしょう?
 
 それに、セナさんからの話
 受ける事にしたって、前に
 話してたけど、あれから
 もう随分と経つよ

 あの話、どうなったの?」

「ああ、あれなら順調
 
 楽曲もできあがってそろそろ
 レコーディングに入る」