白緑蝶"ever since【続】

入口のドアに飾られた赤バラに
マツボックリ、木の実にリンゴ
のクリスマスリース。

このドアを開くと暖かい雰囲気
に心が和む。

実家と呼べるもののない私には
この家こそが幸せの象徴。

私もソラと、この場所に負けな
いくらいあったかい家庭を持ち
たい。

いつか必ず二人で作ってみせる
と、ずうっと夢見てた。

「ヒワ」

姉の姿に、涙がまた溢れる。

「いったい何があったの・・?
 
 あらっ、お客様?」

玄関に靴を履いたまま立ってい
る私とテオさん。

「はじめまして
 テオドール・ライマンです」

「テオ・・・・?
 
 ごめんなさい」

名前が聞き取れなかった姉に
テオさんは、にっこりと微笑
んで言う。