「ユラ、いいの?

 僕がソラを奪っても・・・」

「いいよ

 でも、テオさんでも
 ソラとウズキさん
 二人のこと引き離せないよ
 
 きっと、無理・・・」

私は、一人歩き出す。

後、一時間でクリスマスイブ
は終わる。

ホワイトクリスマスイブ
だったのにいつの間にか
雪は解けてた。

今更、気づいたよ・・・

手を上げても停ってくれない
タクシー。

電車、終電、急がなくちゃ・・・

『おまえを嫌いになれれば
 
 どんなに楽か・・・
 
 知れない』

指輪・・・愛し合った証