白緑蝶"ever since【続】

だって、彼女は私が持って
いないものを、たくさん
持ってる。

私と出会う前のソラとの時間

思い出の数に、品・・・

だから、彼女の存在が怖くて
私は不安になるの。

「ウズキ、返せよ」

ソラの携帯電話を握り締めて
放さない卯月。

「早くしろ

 俺を怒らせるな」

差し出す空の手は、カラ。

「嫌よ、返さない
 
 怒るなら怒ればいいわ
 
 返したら彼女に電話をかけて
 
 優しい声で
 
 おまえを傷つけたくはない
 
 そう言って
 謝るんでしょう?」

「ああ、そうだ

 ほらっ、返せよ」