白緑蝶"ever since【続】

楽しい時を過ごした二人は
腕を組み、部屋を出る。

サングラスをかけた貴方と
並んで歩く。

「タクシー使うけど
 途中まで乗ってくか?」

「ううん
 
 買い物あるし、電車で
 ゆっくり帰るよ」

「そうか
 なるべく早く帰るから

 ユラ、耳かして」

ソラに耳を近づけると貴方は
小声で言った。

「俺の部屋の鍵開けておくから
 寂しくなったら、夜這いに
 おいで、おまえなら大歓迎」

「じゃあ、そうする」

私の答えに驚いてる、ソラ。

「何てね
 待ってても行かないよ」

ソラは、悪戯に微笑む。