「タカシ、殴られるぞ」

怒った空の顔を指差す、航。

「おお、怖
 
 俺、一抜けた
 
 トイレ、トイレ」

ドアを開き、出て行く崇。

「何

 仲、悪いの?」

今度は、航の問いかけ。

「いや
 ものすごーく、いい」

「だったら、何だ?」

航は、瀬名を見つめた。

「おまえの事は好きだけど
 結婚はしたくないって
 わけだな・・・」