「もしもし、ソラ、着いた?」

「ユラ、悪い
 今日は帰れそうにない」

貴方の声は、そう言う。

「仕事?」

「いやっ、違う」

電話の向こう、聞こえる
騒がしい声。

「ソラさぁん、帰るだなんて
 言わないでくださいよ

 アカリと飲みましょうよ」

耳障りな、甲高い女の声。

「飲めねえくせに、こんな
 遅くまで・・・

 ガキは帰れ、かえれ」

「ひどーい、私
 ガキじゃないもん」

女の人と楽しげに話してるソラ

「ソラ、貸せ

 もしもし、ホサカちゃん
 俺ミナトだけど聞こえる?」

「はい」