白緑蝶"ever since【続】

そこに現れたのは、社長と
見知らぬ男女。

「映画の候補曲ができあがった
 そうだね
 
 さっき、私の携帯にスタッフ
 から連絡が入って、偶然この
 近くで飲んでいた監督とその
 映画のヒロインである、彼女
 アカリちゃんと、一緒に聴き
 に来たよ

 どう、音は聴けるかな?」

「まだ、その曲だとは決まって
 ませんが・・・」

「それでも、構わないよ」

そう言って、監督さんは俺に
微笑んだ。

その隣で女優は俺に頭を下げた
と思ったら甲高い声をあげた。

「ソラさぁ~ん
 
 ご無沙汰してます

 その節はどうも・・・」

「誰、おまえ?」