白緑蝶"ever since【続】

「ねえ、ところで彼
 テオってさ
 ものすごくいい男
 なんでしょう?
 
 あの甘いマスクに
 見つめられたい
 
 ねえ、ヒワ
 今度、紹介してよ」

「モモ」

「いいじゃない
 取って食おうって訳じゃない
 ファンとして会いたいだけ」

「ファン?よく言うよ
 名前知らなかったくせに」

「知らない方が好都合かもよ
 ねえ、ヒワ?

 私もヒワみたいに
 彼に見初められれば
 抱かれてもいいわ」

百枝の言葉に呆れる、咲。

「モモ、万が一
 彼の事射止めでもしたら
 世界中のファン敵に回すよ」

「いいじゃない、楽しそう」

楽観的な百枝に、私は言う。