白緑蝶"ever since【続】

『同じ時を刻めなくても
 
 同じ夢をみれる・・・』

私は、卯月さんとはちがう・・

同じ時を刻めなきゃ

・・・みれない。

私は、音楽の事なんて
何もわからない。

何も知らない。

最近なんて、特に、自宅でテオ
さんと少年のように瞳を輝かせ
て音楽の話をする貴方のことを
ただ、見つめてるだけ。

ちんぷんかんぷんな専門用語を
話す貴方の声を聞いてるだけ。

ただ、それだけ・・・


ソラの残り香も薄れはじめた
ベッドに横たわり眠りにつく
私は、枕を涙で濡らす。

そんな私を貴方は知らない。