再会以来、私とサトシは、時たまメールで連絡を取り合うようになっていた。
メールの内容は、大抵お互いののろけ話だ。
といっても、サトシの方は「彼女にこんなことを言われた。こんなことを注意された。怒られた」という内容も多かったのだけど。
でも、その内容には、苦言を呈した彼女の確かな愛情が感じられて。
やはり、のろけ話と言えるものだったと思う。
男勝りだけど花が好きで、強いけど犬を怖かるという彼女のことが、サトシは愛しくてたまらないようだった。
「俺、友里ののろけ話聞くの好きなんだ。幸せなんだなーって、嬉しくなる」
いつだかサトシがそう書いてきたことがあったけど、それは私も同じ気持ちだった。
サトシののろけ話を聞くのが好き。
幸せでいてくれると、私も温かい気持ちになれる。