そうして撮ったものをアルバムにまとめ、プレゼントされたのが、そのフォトアルバムだそうだ。
「その人、ちょっとおかしくない? 勝手に写真撮ったりして、普通じゃないよ。妙になれなれしいし」
眉をひそめた私に
「うん、ちょっと変わった人なんだ」
翔さんは素直に同意した。
「そんな人から貰ったフォトアルバム、どうして取っておくの?」
「貰ってすぐに捨てるのも悪いかなと思って」
私は大きくため息をついたあと、強い口調でこう告げた。
「そのアルバムは捨てて。それから、もう二度とその人と二人で散歩したりしないで」


