「うまくいってて本当に良かった。俺と付き合っていた時はいっぱい不安にさせちゃったけど……その人とは、何の不安を感じることもなく付き合っていられるんだろ?」 「うん」 そう答えてから 「あ、でも!」 私はあることを思いだした。 「一つだけ、懸念事項はあった」 「懸念事項?」 「うん……」 小さく頷きながら、大きく息をつく。 「近所にね、彼にやたらなれなれしい女がいるの。その人のことだけは、不安というか、大きな懸念材料だったなぁ」 「何だよ、それ」 「実はね……」