喫茶店をあとにした私たちは、再び駐車場に戻ってきていた。 結衣子さんたちと約束した時間までまだ間があるので、それまで少しドライブをしようとサトシが提案してきたからだ。 懐かしいサトシの車の助手席にそっと腰を下ろすと、 「屋根開ける?」 サトシが天井を指差した。 「今日は割と温かいし、オープンカーにして走る?」 「もう夕方だからやめとこうよ」 「了解」