「友里とももちゃんに対してとことん不誠実だったこと、本当に後悔してるよ。だから、今の彼女には、もう絶対にそういうことはしない。今度はとことん誠実であろうって決めてるんだ」

「そっか……」

私は一瞬目を伏せて。

小さく息をついて。

それから、シュガーポットのスプーンを掴むと

「えいっ!」

山盛りのお砂糖を、飲みかけのサトシのコーヒーの中に一気に落とした。

「は!? 何するんだよ」

「さっきのお返し」

「さっきのって……俺が友里に砂糖を入れたのは、友里が甘いのが好きだからだろ」

「だからって、入れすぎだったもん」

「なんだよ、良かれと思ってやったのに」