「今でも通ってるの?」 ふいにサトシが尋ねてきた。 「ううん、もう通ってない。今は……実践練習かな」 「実践?」 「今は実家暮らしじゃないからね。ほぼ毎日夕食作ってるのよ」 「そうなんだ。でも、友里が一人暮らしって、意外だな」 「そう? まぁ、一人じゃないけどね」 「一人じゃない?」 「今、恋人と一緒に暮らしてるの」 サトシは足を止めると私の方に視線を向け、静かに二回、瞬きをした。