【完】 After Love~恋のおとしまえ~



その日以降も、何度も何度も、サトシは日をあらためて私に会いに来てくれた。

「別れよう」

「別れたくない」

そんな会話を、ただ繰り返すために。


サトシのその行動を

「単に自分が悪者で終わりたくなかっただけじゃない?」

そう思う人もいるかもしれない。

だけど、私はそうは思わない。

それはきっと、最後の最後に見せてくれた、サトシなりの誠意なのだと思う。