「なんだかぁ」

ぼやきつつ、仕方なく片付けを始めた私だったのだけど。

その片付けは、意外にも楽しいものだった。


「ふーん、サトシって、服はこのブランドが好きなんだ」

「やっぱり学術書が沢山あるのね」

そんな発見があったり。

「アルバム? ちょっと開いちゃえ。……へぇ、昔はメガネをかけてたんだ!」

なんて、過去をのぞけてしまったり。

興味深い発掘作業は、私に夢中でダンボールを開けさせた。

しかし、そんな中……

「ん!?」

私は、とんでもないものを見つけてしまったのである。