「ねぇ、それってプロポーズ?」 確認をしたくて、尋ねてみた。 一足先に春が来たような温かさが、心にふんわりと広がる。 幸せ。 幸せ。 どうしていいか分からないくらい、幸せ―― だけどサトシは、またしても一気に、シーソーを逆側に倒すのだった。 「いや、別にそういうわけじゃないけど」 は?