ダイニングテーブルに料理の支度が整い、リビングでくつろぐ二人に声をかけようとしたとき、壁のフォトフレームが目に入った。 春夏秋冬の二人の写真。 私もサトシと一緒に、この二人のように季節を重ねて行けるだろうか。 これから先の季節も、ずっとずっと一緒に。 二人の時間を、重ねていけるのだろうか。 「今年の冬は、四人でスノボに行きましょうね。私がばっちり友里ちゃんたちの写真撮ってあげるから」 私の心を見透かしたかのように、結衣子さんが背後から優しく声をかけてくれた。