結局、サトシの誕生日プレゼントを買いに行ったのに、私の方がそれより数倍も高いプレゼントを買ってもらったその日のショッピングデート。 だけど、気持ちは値段ではないのだと、サトシは分かってくれているようで―― その靴をプレゼントしてしばらくしてからもそれを履こうとしないサトシに、どうして履かないのかと尋ねたところ、彼はこんな返事をくれたのだった。 「友里からのプレゼントだろ。もったいないから履かないで記念にとっておくんだ」