「少し落ち着いて!よく聞くんだ」

「ゴクリ…」

少女は思わず唾を飲む。

「これは夢の中の君が作り上げた世界なんだ」

「あなた、何言ってるの?」

風流の発言に少女は混乱する。

「夢の中であった出来事は現実の出来事なんだ」

「君は現実ではあれから病院に運ばれて意識不明の重体なんだよ…」

「……」

少女は混乱していて言葉も出ない。

「君はこうしている間にも体力が奪われ続けている。後2週間で君は……」

「死ぬ!」