美男と珍獣




『ありがとうございました!』

抱き締められながら、お礼を言ってみる。

『ううん、女の子を傷つける奴
許せなくってね?』

相手の顔を見てみると
さわやかなスマイルでなんだか
すごく、かっこよかった。

『//////////。』

笑顔にヤられて 何も言えないあたし。


『まぁ、気を付けなよ?
クイーン候補の雪乃城春芽ちゃん。
僕はキング候補の 美創 泉 (ミツクリイズミ)
ヨロシクどうぞ??』


握手 と、手を差し出す彼……
クイーン候補?キング候補?
しかもさっき "泉様"って呼ばれてたよね?

あたしが、キョトンとしていると…………



『まさか、春芽ちゃん 何も聞いてないの?』


苦笑いする 泉くん… 。


『まぁ、会場に行けばわかるよ?
一緒に行こうか 。』

泉くんに手を引かれて会場である
大広間に連れていかれた。







『キャアァアァ!泉様ぁあ』
『こっち向いてー! 素敵ー!』

中へ入ると
泉くんの姿を見た女の子達が
奇声をあげ、思わず耳を塞ぐあたし。


慣れっこなのか 泉くんは
笑顔で手を振っている。



あたし、ついていけないよぉ(泣)