美男と珍獣




そんな俺の本性を見て
不思議そうに俺をみつめてきた。

『ホントに貴方 泉くん?』


彼女のきょとんとした顔が
たまらなく可愛かった。

なんて、本人にはいってないけど。

『ホントも、なにもこっちが素
学校での さわやか系王子様キャラは
作り物だからねー?』



笑いながら彼女に言ってみたら…


『嘘だぁぁああぁ!
あたしが、出逢ったのは
あんたなんかじゃないし 。
騙してた ンンッ 』


彼女の言葉に少し苛ついて
気付いたら口を塞いでいた俺。


彼女が漏らす甘い声に
理性を失って
つい激しくしてしまったけど…


これで、俺のモノなったかな?


でも実際 現実甘くなかったわけ。






彼女は、泣いていた…
泣くほど嫌だったのかよ。



どうしていいか分からない俺は
彼女に部屋を教えて自室へ戻った。


『こんなに、好きなのに…』



こう呟きながら。