店を出ると、ちらちらと雪が降っていた。 淳司と育男と啓太が上機嫌でこれからカラオケに行く人数を確認している。 「悪い、俺パス」 勇樹はぐるぐる回る頭の中を悟られないよう、大きく息を吸ってからその言葉を告げた。 「なんだよ、もう帰んのか?」 啓太は不服そうである。 「明日、早い時間ので帰るからさ」 今の勇樹の頭の中で見つけられる言い訳はそれくらいだった。