店に入ると、店内は異様に騒がしい。 どの席でも忘年会と称して、仲間と過ごす夜を満喫しているようだ。 店の奥に進んで、座敷の部屋がある方に行くと、聞き慣れた笑い声が聞こえてきた。 ここだな。 「悪い、遅れた」 靴を脱ぎながら顔を出す。 「あー、やっと来たよ」 「遅いから、始まっちゃってたよ」 斉藤淳司も山本育男もすっかり赤い顔になっている。