「大学に入ってからずっと、同じサークルで勇樹のこと見てきたから、きっと勇樹が嘘ついたり、悪いことしたら、まず考えると思う」 麻子は勇樹の方を向き、小さく微笑んだ。 「きっとそうしたのには、何か大事な理由があるんだってね。それを理解できたらいいなって思う」 その言葉と麻子の表情に、不覚にも目に熱いものがこみ上げてきた勇樹は急いで視線を窓の外に戻す。