濃い恋来い!


それからあたしは上の空で授業を終えて6時間目終了のチャイムが鳴り響いた。
−キーンコーンカーンコーン

「はあ…」

あたしは重くため息を吐いた。

「なーにため息ついてんのよっ!早く準備して行きなさいな!」

授業が終わるや否や徳美が勢いよく杏菜の席に来た。

「…やっぱ行かなきゃダメ??」

「だーめ!ほら早く行った行った!」

徳美はパッパッと杏菜の荷物をまとめ杏菜に手渡した。

「…また連絡するね??じゃあバイバイ!」

あたしはそう徳美に言い残して教室を出た。