「やっぱそうだと思う?さすがゆりり!」
徳美はゆりりの反応を見て嬉しそうにした。
そんな二人のやりとりの意味がわからずあたしは少し首をかしげた。
あれ…?
そういえばさっき、ゆりり"真宏"って…
あたしはふとそう考えると恐らく同じように"真宏"という言葉にひっかかったと思われる徳美が
「あれ?ってか"真宏"って?」
「あぁ!同中同クラってかむしろ小学校からいっしょ!確か小学校のときは……」
そう聞くとゆりりは田渕くんとの歴史を手短に話してくれた。
そんなふうに三人で話をしていたらいつの間にかLHRの終わりの時間に迫って来ていた。
「あ.そういえば今週の金曜…明後日だな、企画執行委員の臨時あるらしいからよろしくな!」
黒板の近くにいた先生がいきなり大きな声であたしと徳美に叫んできた。
二人は"えぇー"と返事を濁したがすぐに"はーい"とだるそうに気の抜けた返事をすると同時にまたジーっという機会音がなってからチャイムが鳴り響いた。

