「はぁ!?なにそれ!?」
あたしは席をガタッと立ち上がり叫んだ。
クラス全員の視線があたしに集まる。
「ごめーん!もしかしてあたしが徳美の委員に賛成したせい?」
気付けば二人の隣にゆりりが来ていた。
「いや、違う違う!ゆりり悪くないし…ってか聞いてよゆりり〜」
そういってあたしはゆりりに抱き着く。
ゆりりはそんなあたしの頭をポンポンしてニッコリ笑った。
「どうしたの杏菜?」
いつの間にかクラスの視線はあたしから外れまた委員会決めに集中しはじめた。
徳美がなんであたしを推薦したか、昨日の田渕にん助けられた話、そして徳美が何か勘違いをしているという話を必死に説明した。
最終的に話を聞いたゆりりはあっははと大笑いをしてなるほどね〜とあたしのことをじっくりみつめた。
「真宏ね〜初心者の杏菜には難易度がね〜」
うふふっと今度はイタズラっ子のように笑った。

