「企画執行委員って二人ですよね?それって男女問わないですよね?」
「おう…そうだけど」
「じゃあもうひとりの企画執行に三井徳美を推薦します!」
やっぱりというように徳美はため息をつく。
クラスはさっきみたくざわついたがすぐ賛成の声が上がった。
「徳美、杏菜と仲いいし…徳美なんだかんだでしっかりしてるからいいんじゃない?」
クラスのムードメーカで中心人物の中山友梨花、通称ゆりりが先生に向かってそう言うとまた先生は嬉しそうにうなずいて黒板のあたしの名前の横に徳美の名前も書き足した。
「じゃあこれで決定だな!他の委員会はみんな自由に決めていいぞー!」
そう先生がいうとみんな席を立って黒板に名前を書いて被ってしまったらじゃんけんなどをして決めはじめた。
そんな中あたしと徳美は二人で席でだらけていた。
「はぁ〜やってくれるよ杏菜」
「何言ってんの!先にやったのは徳美でしょ〜!?ってかなんで急にあたしを企画執行に推薦したわけ?」
推薦されてからずっと気になっていたことを不思議そうに聞くと徳美はうっししと笑って
「田渕くん企画執行らしいよ?」
そうあたしの耳元で囁いた。

