濃い恋来い!


お昼が終わりさっきチャイムがなったが次の授業がLHRなのでクラス内は依然騒がしい状況だ。
その中朝倉先生がまた脳天気な声で教室に入ってきた。

「おーい!みんな席付けー!今日はお楽しみな委員会決めだぞー!」

そういわれて大概の人は自分の席に戻っていく。
徳美はそんな先生の言葉を無視してあたしの前の席に座ったままでいる。
前の席の子は今日は休みらしい。

「三井席戻れー」

「はーい」

徳美は先生の忠告を受けて返事はするものの一向に動く気配がない。

「仕方ないな三井は〜」

先生は苦笑いをしてから本題の話をしはじめた。
徳美が先生のいうことを聞かないのは日常茶飯事なことで、もうクラスのみんなもどの先生も大抵は知っている。

「じゃあ先生が委員会書き出してくからやりたいのに自分名前書けよ」

そういって先生は黙々と黒板に向かって書きはじめた。
数分後先生はあたしたちの方へ向き直って少しいじわるそうな笑みを浮かべる。

「今回の企画執行委員会は推薦形式で決めるぞ」

「えー!?」

生徒たちからは息を合わせたようにそう叫んだ。