濃い恋来い!


あーだこーだと朝倉先生が話しているのをぼーっと聞き流しながらほお杖をつく。
チャイムがなる寸前になるジーという機械音を聞いて先生は慌てて話を締めた。
チャイムがなると同時に号令がかかった。

「じゃあ今日のLHRは委員会決めだからな〜」

先生はそう言い残し教室を後にした。

あたしたちの学校は2学期制で前期後期で委員会を決め直す。
今はちょうどその節目なのだ。

「あう〜」

あたしは机の上にぐだっと倒れ込み伸びをする。
するとちょうどそこに徳美が現れた。

「委員会なにやる〜?」

徳美はポッキーの箱をあたしに向けながら質問する。
あたしはそのポッキーを"ありがと"ともらって一口食べた。

「めんどいのはヤダな〜…徳美簡単なの一緒にやろうよ」

「だね〜」

そんなことをグダグダいいながら二人はポッキーをおいしそうに食べきった。