******
ー4組ー
SHRが始まる5分前の予鈴がついさっき鳴り終え散らばっていた生徒たちはだんだん自分の席に戻りはじめる。
あたしは自分の席に戻りかばんをごそごそあさっていると徳美が遅刻か欠席かと思われるあたしの前の空いている席に座った。
「んで?結局のとこどうなんだい?」
横向きに座って脚を組みながら徳美はにっこり笑ってそう聞いた。
あたし少し顔を歪めため息をつく。
「何が?」
「ふーん…そうやって隠し事するんだ!隠し事反対!」
あたしの態度を見て徳美はつーんとそっぽを向いて自分の席に帰っていき、それから数十秒もしないうちに本鈴が鳴り担任が教室に入ってきた。
「おはよー!」
容姿には似合わない脳天気な声と勢い…それが我が担任、朝倉俊輔アサクラ シュンスケ。
数学教師で一見クールに見えるが言ったとおりの熱血脳天気さん。
若くて結構かっこいいから一部女子生徒からはモテモテらしいとかなんとか…
あたしもほか先生よりは好きだ。めっちゃいい人だからね〜
はぁ…でも今はあの脳天気な声を聞きたくない。
あう〜

