花火大会当日、いつもよりおしゃれをして、甘すぎない香水をひと吹き。 うん、大丈夫変じゃない。 『あら智咲、出かけるの?』 『うん。友達と花火大会行ってくる』 ママの機嫌がいいうちに家を出ないと。 きみをママに会わせるのは、少し恥ずかしかった。 だから、約束の時間よりすこし早めに家の前で待った。