『泣き顔も可愛いねえ』 『こいつ、いい奴だから付き合ってやんなよ』 ガラの悪い友達が、わたしの手首をつかもうとしたそのときだ。 きみが助けてくれたのは。 『この子、超嫌がってるけど』 は?とでも言いたげな目で彼らはきみを見た。 『あんたら、嫌われてんじゃねえの?』 きみは笑顔で、それでも言葉の中にはトゲもあって。