小さい頃、昔のパパから虐待を受けていた。
それは留まることを知らず、次第にエスカレートしていった。
機嫌が悪いときはわたしを呼び、熱い火のついたたばこを当時まだ小さかったわたしの腹部に付きつけた。


『声をあげるな』


そう低い声で言われて、唇を噛みしめ必死にこらえた。
声をあげたら、もっと嫌われちゃう。
いっそのこと、思いっきり声をあげて殺されてしまったほうが楽だったかもしれない。
けど、まだ幼いわたしは嫌われることを執拗に怖がった。


わたしの異変に遅く気付いたママは、わたしを連れ家をあとにした。
ママも相当なことをされたらしい。


しかしその決断は、間違っていた。