きみと初めて話したとき、わたしを助けてくれたね。


『水城さん、俺と付き合ってよ』


なんど断ってもしつこく言ってくる隣のクラスの男の子。
わたしが何度首を横に振ろうと、おかまいなし。


『嫌だ』


少し声が震えた。
しつこすぎるのと、今回彼が引き連れているガラの悪い友達のせいで、わたしは半泣きだった。