「え、二人って同じ部屋で住んでるの?」 「うん」 「そうだけど」 「‥なるほど」 なにかに頷いている 「あ、真二‥」 「‥美麗‥」 彼が、私を見て、私を呼んだ 主人も驚いているようだった 「なに‥」 なんだか、怖くなってしまった 「ごめん、思い出しても‥ 遅くて‥僕には、奥さんが居て‥ そいつのことが好きなんだ、愛している ごめん、本当に待っていてくれたんだとは思うんだ ごめん、返事が遅くなってごめん‥」