「そうなんだ、良かった
じゃあ、仕事頑張ってね」
‥なんて良い奴なんだと、しみじみ思う
彼女の色恋沙汰を聞いたことが無いのはなぜだろう?
きっと、用心深いから、私に知られないようにしているのかもしれない
器用な彼女も尊敬している
彼女に、少しは憧れている
自分もメイドを始めてみて、器用さが無いことがよくわかって‥
彼女の行動をきちんと見るようになった
家に帰っても、彼女が居るから
メイドという、仕事が頭から抜けない
けれど、これだけの仕事だ‥
といっても‥
仕事は、私がこれから継ぐ仕事内容の一部にすぎないと思う
この倍の仕事をこなさなければいけないと思うと‥
気がめいる