本当に、この主人は変わっている




メイドのことを考えて、こんな私に気を使ってくれている




「私は、彼に会いたいんです」




きっとそうだ




私は彼に会って、すべてをリセットしたいんだ




彼に会ってなぜ消えたのか、真実を知りたいんだ




「‥そうか、まだアイツのことを思っているんだね」





‥この人は、何を知っているんだ?



私しか知らないことを、なんで知っているように話すんだ?






私は、どこかでこの人と会ったことが有るの?




けれど、こんな身分違いだし‥





けれど、彼と会って話したいと思った





『俺がお前を幸せにしたいから』





『俺が、美麗を迎えに行くから』





『まってて、美麗』