「…お願いだから、俺の言うこと聞いてくれ…」 「…っ!!」 なんで…そんな顔しないで。 「…水樹」 「頼むから、……俺を拒否するな」 「………」 拒否なんかしてない。 むしろ、水樹のことは好きだ。 「………水樹」 「もうすぐてっぺんだな」 あ、そういえば…。 観覧車からは、きれいな夕焼けがあたしたちを見ていた。