「………」 「………」 シューシ無言…。 「も、もうすぐてっぺんだね」 「なあ、よくあるジンクスって信じる?」 「ジンクス?…どんな?」 「例えば…観覧車のてっぺんでキスしたらズット幸せになれるとか」 「へぇ〜。そんなジンクスがあるんだ」 ズット幸せか…。 「俺はそのジンクスを信じたい」 「へ?…いいんじゃない?」 「美喜と」 話を軽くしか聞いていなかったからかあたしからは間抜けな声が出た。