「……だね」 「ちょっと寝てていい?」 「え?」 「肩借りるな」 美喜のハイテンションとあの頃の思い出が頭を駆け巡る。 複雑な想いと、離したくない想い。 いつか、いつか記憶が戻ったらまた俺の腕の中に戻ってきてくれるのか。 そんな保証どこにもないのに。 すがり付いて離したくない。