だから恋とは呼ばないで



「この手を取れば俺がお前をこの世界から連れ出してやる。こっちの世界に来るか?」

「……そっちは幸せなの?」

「知らん。それはお前が決める未来だからな」




少し顔を伏せた後何かを決めた顔で俺を見つめた。




「行く。私をそっちの世界に連れていって」

「良くできました。」




契約……はしなくていいか。契約はめんどいからな。