だから恋とは呼ばないで



「………」

「………」




二人の間に重い沈黙が流れる。




ど、どうしよう…。




「み、水樹」

「ん?」

「あ、目…」

「あぁ、治った?」

「うん…」

「まだ、恐い?」

「い、今は大丈夫…」




クスッと笑ってあたしの手を軽く引いた。



「ほら」

「ん」




水樹の足の間に座り後ろから抱きしめられると落ち着く。