だから恋とは呼ばないで



「…どうした美喜?」

「いや、水樹に抱きついてると落ち着くなって思ってただけだよ〜♪」

「そっか…」




水樹はたまに寂しそうな顔をする。



あたしが聞いても教えてくれない。




あたしのせいで水樹を悲しませてるのかも。




「……いたっ」

「美喜?」

「あ、血がでた…あはは、本の紙で切っちゃった…」

「………」

「水樹?」



水樹の目が…赤色。