「痛くても我慢しなさいよ」 「っつああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 頭が割れるような痛みと共に今まで記憶らしきものが頭を駆け巡る。 水樹のペットになったあの日。 抱き締めてくれたあの腕も 笑ってくれた水樹の顔が、だんだん分からなくなっていく。 「…さよ、なら……好き…だよぉ…みず…き……」 そこであたしの記憶は途切れた。